卒業式 答辞

0

    答辞

      校庭の桜の蕾も日差しの中で次第に色づき始め、開花を待つ命の鼓動を感じる今日の良き日に、このように厳粛な卒業式を挙行していただき、卒業生を代表して心より御礼申し上げます。

     つい先日のように思い出される三年前の春。真新しい制服に身を包み、不安と期待でいっぱいの高校生活がスタートしました。入学当初は、新しく増える仲間と仲良くできるか不安でたまりませんでした。しかし、体育や選択教科、部活動などを通して触れあう中で自然と会話も弾むようになり、今ではかけがえのない友情を築き上げることができています。

     あっという間に一年が過ぎ二年生。学校の中心的な役割を担うようになった中での文化祭は、一年生の時よりも一層積極的に取り組みました。私は生徒会長として、限られた準備期間の中でどのように運営を進めていけば宇土校生全員が思いを共有し活動できるのか悩みました。そんな私を励ましてくれたり、協力してくれたりする宇土校生の存在に元気づけられ、文化祭直前まで粛々と準備を行いました。当日は、多くの方に来校していただき、宇土校生だけでなく保護者の方や地域の方々もステージ発表を楽しそうに見ていらっしゃり、苦労が一気に吹き飛びました。食品バザーも大盛況で、宇土校生全員で文化祭を成功に導いたという達成感を味わうことができました。そして高校生活で最も思い出深い修学旅行。福島での研修やみんなで行った国会議事堂、スカイツリー。どれも貴重な経験でしたが、バスでの移動中やホテルでの食事中にかわされる何気ない会話の中で、友だちの新たな一面を発見し、親睦を深めることができたことが何よりの思い出です。

     高校生活最後の年、三年生。自分たちが主体となる最後の学校行事である体育祭は、令和最初の体育祭となるため、新時代の幕開けにふさわしいものにしようと意気込みました。伝統を受け継ぎながらも新しい風を吹き込みたいと生徒会執行部のみんなと夜遅くまで議論し、宇土高生全員にアンケートを実施しました。そのアンケートを分析し、昨年度刷新されたプログラムをさらに改善したことで、体育祭本番では、今まで以上の一体感からくる、全生徒の、そして生徒を温かく見守る保護者や地域の方々の喜びや充実感を肌で感じることができました。その後に実施されたクラスマッチでは、三年間で初めて天候に恵まれ、サッカーを楽しむことができました。みんなが笑顔で「楽しかったよ」と言ってくれ、仲間とともに生徒会長としての仕事を全うできたことへの喜びがこみ上げてきました。

     こうして振り返ると、この三年間で私は、仲間を持つことからくる心地よい責任の重さを体得できたよう気がします。自分一人では何もできず無力感に苛まれていたとき、そのような自分を励まし協力してくれる仲間がいました。そのため「もっとできるはずだ」という責任感が湧き上がり、頑張ることができました。その積み重ねにより仲間を信じ、自分の可能性も信じることができました。受験勉強は大変きつかったのですが、仲間と互いに前向きになれる言葉をかけあうことで、楽しみながら乗り越えることもできました。こうした日々をともにしたからこそ、合格した仲間が出るたびに、みんな自分のことのように喜んでいたのだと思います。

      たくさんの人との出会いがあり、その方々に見守られた三年間。

     先生方。今まで私たちに御指導いただきありがとうございました。質問に行くと、理解するまで何度も説明してくださるだけでなく、追加問題も用意してくださる先生。いつも元気に教室に来て授業をしてくださる先生。私たちのちょっとした変化に気づき、さりげなく声をかけてくださる先生。社会に出る私たちに人としての在り方を示唆してくださる先生。先生方は、私たちのことを考え、最後まで寄り添ってくださいました。先生方には感謝の気持ちしかありません。本当に三年間、ありがとうございました。

     在校生の皆さん。今まで私たち三年生についてきていただき、ありがとうございました。私たちは、今日、先輩方から受け継いできたこの宇土高校をみなさんに託します。皆さんの力で、宇土高校の伝統をさらによいものへと高めていってください。皆さんの活躍を期待しています。

     第一の理解者であったお父さん、お母さん。いつも仕事に対する思いを熱く語ってくれるお父さん。お父さんの話を聞くたびに、自分も誇りを持って仕事をする大人になるために何事も頑張ろうと、前向きな気持ちになれました。毎日お弁当を作ってくれたお母さん。言葉として発していないのに、自分が食べたいものが夕食に出てくるときが度々ありました。その温かいお母さんの励ましは、私を何度も勇気づけてくれました。本当に今までありがとうございました。立派になったねと言ってもらえるよう頑張っていきますので、これからも見守ってください。

     そして一番身近にいて支えてくれた卒業生の皆さん。みんながそばにいてくれたおかげで目の前に立ちはだかるいくつもの壁を乗り越えることができました。卒業後は離れ離れになりますが、再会できる日を信じて新しい一歩を踏み出し、自己の可能性に挑戦していきましょう。

     仲間とともに築き上げた宇土高校。青春を謳歌し、毎日懸命に過ごした宇土高生活。名残り惜しいですが、お別れの時がきたようです。宇高健児の誇りを胸に、この先もたゆまぬ努力を続けてまいります。

     最後になりましたが、宇土高校のますますの発展を祈念し、答辞とさせていただきます。

     

    令和二年三月一日  

     熊本県立宇土高等学校 卒業生総代  平井   


    コメント
    コメントする








       

    calendar

    S M T W T F S
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031    
    << March 2020 >>

    selected entries

    categories

    recent comment

    profile

    本サイト検索

    (AND検索は半角スペースを挟む)
    アクセス数(2016年度〜)
    アクセスカウンター
    アクセスカウンター
    アクセスカウンター
    ブランド買取紹介サイト***word-2******word-3******word-4******word-5******word-6******word-7******word-8******word-9***

    others

    mobile

    qrcode

    archives