詳細 【副実像を昆虫が見ている可能性を示唆 当日のハプニングも乗り越え、世界に認められた!】

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     世界中の高校生が科学技術に関する自由研究で成果を競う、世界最高峰のコンテスト「インテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF)2018」が、アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグのデイヴィッド・L・ローレンス・コンベンションセンターを会場に、5月13日から18日(現地時間)にかけて開催されました。日本からは推薦を受けた12組23人が計8つの部門に参加しました。

     このISEF*は、半導体大手のメーカーが主催し、今年は世界81の国と地域から1792人が集まりました。審査は、1次審査となる「事前審査(ポスターパネルチェック)」と、2次審査の「審査会」があり、1次審査を通過した研究のみが、事前にエントリーした22のカテゴリーに分かれて、英語による15分のポスタープレゼンと質疑を20セットを行い、1年間の研究で得られた新規性や発展性、プレゼン力などを競います。
      
     実は、事前に準備して作り上げて会場に送っていた本校を含む日本チームの半数のパネルが、当日届かないというハプニングが起こり、とても焦りましたが、他の日本チームの手を借りながら、現地で段ボールを調達してパネルのボード部分を作り、予備のポスターを張り合わせ、なんとか審査に間に合わせることができました。事前審査を通過できずに審査会に出られない研究も少なくない中、日本チームは全研究が1次審査をパスし、審査会に進むことができました。宇土高校は「Verification of Lens Equations for "Secondary real images" and Application of the Simple eye of an Insect("副実像"におけるレンズ公式の検証と昆虫の単眼への応用)」**というテーマで本番の審査に臨みました。
     
     表彰式***は、先にスペシャルアワード賞(17日)があり、最終日の18日にグランドアワード賞等の発表がありました。宇土高校が参加した物理・天文学部門は88組(本大会の最大規模)とエントリー数が最も多く、その中でもグランドアワード賞堂々の4位に入賞しました。

     2011年から2017年の9月までの6年半かけて行ってきた副実像の研究でしたが、副実像を昆虫が見ている可能性を示唆したことが世界に認められました。生徒たちは「先輩方に良い報告ができるので、ホッとしました」と大きな笑顔を見せてくれました。副実像の研究がこれまで、毎年全国大会に出場できたことや、このようなすばらしい結果を残すことができた一つに、熊本県の取組と本校のSSHやGLPの取組が大きな相乗効果として表れていることが挙げられると思います。この成果は、科学部の他の研究や、本校のSSコースやGSコースの研究に波及してくれることでしょう。
     これまで副実像の研究を応援してくださった方々に心から感謝申し上げます。

    注釈
    *インテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF=Intel International Science and Engineering Fair)は1950年に米国ペンシルベニア州フィラデルフィアにて第1回大会が開催され、それ以降、米国で毎年開催されており、今年で69回目の開催となりました。日本は、1958年から参加を開始し、本年は60回目の参加です。日本において出場権が得られる大会は、「高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」(主催:朝日新聞社、テレビ朝日)及び「日本学生科学賞」(主催:読売新聞社)の2大会で、昨年12月に開催された第61回日本学生科学賞およびJSEC2017でその研究成果を評価され、朝日新聞社が主催する「高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」から6組13人、読売新聞社が主催する「日本学生科学賞」から6組10人が推薦され、ファイナリストとして参加しました。

    **副実像とは、凸レンズがつくる実像とは別に、一部の光がレンズ内で反射し、さらに別の弱い反射光と交わり、レンズ前後に一つずつできる実像のことで、本校の部の先輩が2011年から研究を重ねて実証し、本年度の高校物理の教科書にも掲載されました。3人は、研究を引き継ぎ、レンズ眼(単眼)を持つ昆虫にも着目し、アブラゼミやオオスズメバチ、トノサマバッタの単眼を切り出し、レンズの形状を調べて導き出した公式に当てはめた結果、昆虫が網膜により近い位置で副実像を認識している可能性が高いことを示唆しました。

    *** 優秀な研究にはグランドアワード賞が授与され、22のカテゴリ(分野)ごとに1等賞(First Place)から4等賞(Fourth Place)、BC賞、トップ賞等が与えられます。優秀賞以外にも、企業や学会等の独自の審査で、スペシャルアワード賞(特別賞)が設けられています。
    今回は、JSEC推薦チームは5組10人が優秀賞、1組3人が特別賞を受賞しました。また、日本学生科学賞の推薦チームは1組1人が優秀賞、1組1人が特別賞を受賞し、日本代表15人が計8つの部門優秀賞・特別賞を受賞し、日本代表として過去最多となりました。熊本県からは過去に、1968年に「地上風向に比較した雲の動きの研究(宇土高校)」、2014年に「飛翔する昆虫の体温変化(東稜高校)」の2研究が出場しています。

    熊日新聞(2018年5月25日付、朝刊)、熊日HPニュースの「くまコレ」 にも記事が掲載されました。

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